マーティン・スコセッシの名前に吊られて見始めたけど、うーん、ちょっとしんどい内容だなー。
序盤は結構イイ感じで、それぞれのアホなキャラクターたちのどこまで正気かわからない台詞の応酬とかかなりイイ感じだし、取引の緊張感とか破局の予感とかがうまく描写できていて、正直だいぶ見入ってしまっていた。
けどそっから先はさすがにムムムという感じ。ひとつのシチュエーションでストーリーを回すのは確かに趣向として嫌いじゃないけれども、趣向が先走って面白さが削がれちゃってるよねえ。途中の謎の復活がアクセントになっているくらいで、もうちょっとこう全体に大きな展開というか、「それじゃあこの人の行動は実はこういう意味だったの?」みたいなひっくり返しがないと、ただの銃撃戦で終わっちゃいませんかね。そもそも結構銃のヒットの判定が雑すぎて、お前ら延々床を這い回りながらいつまでも死なないなーって正直後半飽きてしまいました。最後のオチもなー、別に「だから何?」って感じだしなあ。IRAと武器商人みたいなバックグラウンド知ってれば、もうちょっと見え方が変わったりしたのかしら?
ってか『ハイ・ライズ』の監督だってことに一番ビックリしたよ。まじかよ。だったらもうちょい読み取り方あるのかしらねえ……