ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

エドtv

 

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なんで自分この映画観てなかったの? めちゃくちゃ面白いじゃん!

リアリティ・ショーっぽい番組を24時間放送し続けるテレビ局の話で、まあ当然『トゥルーマン・ショー』と比較される内容だろうけれども、力点が全然違って面白い。この作品はメタがどーだこーだという上下の関係性ではなくて、むしろ登場人物が視聴者に見られていることを自覚していて、その相互関係の力学が全体の推進力になっているのがちょー面白い。母親が余所行きの服をするところとか、視聴者の視線を受けながらも芝居ではなくドキュメンタリーとして振る舞うことの困難さを描いててめっちゃ自覚的だなーと思う。ジャケットの絵もそうだけれども、必要なシーンでちゃんとカメラクルーの視線を挟むところが、いやあちゃんとわかってるなーと。

そういう意味では主人公のエドの描き方がめちゃくちゃ特殊で、最初から「テレビの前で自然に振る舞えるキャラクター」としての説得力をちゃんと出せているマシュー・マコノヒーはすげーなーと思いました。あの芝居がなければ、最初の当たりのドキュメンタリーをドキュメンタリー然としてみせる下りが成立していないと思う。

でもってそんなノーカットのダラダラ日常が突然ドラマに変化するきっかけは、まあごく当たり前だけれども男女のアレやコレやで、っていうかこの作品が徹底的に男女関係でドラマを創っているのには感心する。「自分の夢がわからない」とかいって結局女と結ばれることが目的になるんだもんなあ。まあ、説得力はあると思います。

あとマイケル・ムーアが出てるのがいかにもって感じで笑ってしまう。ってか社長ロブ・ライナーなのか。