あー、これは確かにヒットしなさそう……
まあ一番の大ネタの「大量破壊兵器が存在しなかった!」が完璧なネタバレというか、いやまあ知ってること前提では創ってるはずなんだけれどもシナリオ上はやっぱりそこが大きなツイストとして効いているはずの構造で、もしかしたら50年経ってから見返したら「うおーなかなか上質のミステリ!」に、なるのか? うーん……まあなんにせよ、主人公の正義が報われることがわかりやすすぎて、安易に感じられてしまうんだよなー。
とはいえクライマックスの地元民による決着の付け方は大変唸らされ、まあアレがあるだけで結構満足しているところはある。それがたとえ世の中の混迷を深める決断であろうとも、しかし自決したという事実の方が大事であるって話。善意で命を賭けた主人公がそこでポーンと突き放されちゃうのはやっぱり魅力的な構造だよなー。
全体的にもう1.5倍くらいテンポを速めて、なおかつ脇を固める曲者の魅力を3倍増しにしてくれたらアクションとして楽しく観れたのかなあ。巨悪をこの立場の主人公が暴いちゃう形式だから、ドキュメンタリー寄りの表現は難しいだろうからなー。うーむー。