ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

アンソニー・リスター: アーティストの光と影

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グラフィティ関係のドキュメンタリーをざくざく漁る。リスターも一応ちらっと見たことはある、気が、する。

ドキュメンタリーとしてはもうとりとめもなさ過ぎるというか、ドラッグのせいで家族が破綻したアーティストを淡々と描くだけで、うーんこれもうちょっと色々切り口ないのかなーという感じ。今更そんな珍しい話ではないし、彼の創作にどのように反映されているかをきっちり見せてくれるでもないし。例えばグラフィティの公共性みたいなテーマも一応並列して走ってはいて、実際良いところでそういうテーマにリスターがヘコまされるパートがあるんだけど、そこで彼がとる行動がもう全く想像を超えてこなくてビックリする。バンクシーとかは当然そこら辺にめちゃくちゃ自覚的だし、他のアーティストだって公共の場に消される運命であるグラフィティを描くことの意味は考えざるを得ないと思うんだけれども、さすがに行動原理が牧歌的過ぎやしませんかね。いやまあその牧歌的な感じがいかにもオーストラリアって感じで憎めなかったりもするんですが。そういやケインズでも信号の機械にグラフィティが描かれていて素敵だなーと思いました。

あと作品の大半を占める自撮り映像はやっぱり良いものが多い。日常の一コマにハッとさせられて、そういう瞬間を止めておきたかったのだろうなーと。そういう意味では家族に依存するのもわかる、わかるのだけれども、まあ散々蔑ろにしておいたわけだし拒絶されてもそりゃ文句は言えんわねぇ……