ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ターナー、光に愛を求めて

 

ターナー、光に愛を求めて [DVD]

ターナー、光に愛を求めて [DVD]

 

『ハッピー・ゴー・ラッキー』の監督か。なるほどなー。

印象派を先取りしたターナー、みたいな認識だったので果たしてどんな絵画の話が見られるのかなーと思ったら、もちろん絵もあるんだけど、どっちかっつーと老いと愛の話でビックリした。っつーかそこそこ長尺の映画なのにいきなりターナーがおっさんでビックリするよ。最初はオヤジと全然見わけがつかなくて混乱したよ。ほんとーにたっぷり老いて死んでゆくところをやっていくのね。いやーしんど。特にメイドの女性は大変見るのがしんどくて、あーうん当時のイギリスの社会制度ってまだ整ってないよなあ……とか思ったりするのであった。

そしてまあ旅行旅行旅行の映画でありますね。ターナーが旅行をするのはもちろんだけれども、女性も汽車でガンガン移動しているのが窺えて、あーこれがイギリスの産業革命! という気持ちになる。ターナーの描く空も煤煙がガンガン曇らせてそうな空多いしなあ……いやー全体的に大英帝国。ヴィクトリア女王まで拝めて眼福眼福って感じ。

あと絵画を扱う映画にはよくあることではあるけれども、この作品もショットショットがバチバチに決まっていて良いですね。わかりやすくマジックアワーの絵もあるけれども、扉フレームの老メイドとかそりゃまあたまんないですよね全く。