Netflixの妊娠中絶に関するドキュメンタリー。
まあドキュメンタリーは基本的に反体制になりがちだし、こういった人権を擁護する内容であればその色は強くなって当然なんだけど、ここまではっきり民主党推しの内容になるとややビビる。どんだけ共和党は嫌われているのかって感じ。
女性の決定権と胎児の生命どっちを優先するの? という問いかけに、胎児がどこから命を持つのかという議論をしに来たのではない、という声明がとても印象に残った。そうだよねー人権というのはなにか科学的見地が定まって付与されるものではなくて、今の社会状況ではどこに線引きをするって便宜上のものでしかなくて、ある意味ではそこを追求してもしゃーない。問題はもう片方の女性の決定権を我々はどれだけ尊重すべきか、って話なわけだ。大変納得。
後半ではロー判決に対する最高裁の判断が重要になって、「三権分立って大事だよね」という感じなのだけれども、やっぱアメリカの司法制度ってそれでいいの? という感じはスゲーするよなあ。っていうかあんなに政権と司法組織の間にはバチバチの利害関係があるとは思わなかった。っていうかやっぱりアメリカの司法制度って知れば知るほどどーなのよって感じがしてくる。まあ日本の司法は知らないだけでもっとやばかったりするのかもしれないけど。ってか、日本の最高裁判所の罷免手続きとかがもう全然形骸化しているのはあれどういう仕組みなんだろうなあ。