ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ミラダ 自由への闘い

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チェコスロバキア舞台の映画。

ミラダって人の立ち位置が全然よくわからず状況の説明もカッ飛ばしているので、そこら辺は知ってる人向けの内容って感じ。当然自分の知識では東欧の歴史なんてカバーできていなくて、辛うじてプラハの春とかが思い浮かぶくらいだから、このくらいの時代ではわかんねーよなー。まー漠然とナチスが来てそこから共産主義がきたんだろーなーという流れレベルでしかわからん。

そういう前提知識がある人向けの作品であるので、その省略に色んな感情を揺さぶられるのだろうなーとは思う。余計な出来事を徹底的に省いて、しんどい主人公の感情にフォーカスしている感じ。それはまあ方法としてはアリなんだろうけど、前提知識のない自分はちょっと乗り切れない感じもあった。ちゃんと演じてはいるのだろうけれども、もう少し主人公に感情移入できても良い作品だと思うんだよなー。たぶん映画ではなくて観ているコッチ側の問題だよなー。

しかしなんかよくわからないけれどもとにかく移動する車と花束を持つ少女の絵が繰り返されるのが大変印象的な作品であって、空撮との出し入れでリズムを刻んでいくのがとてもよい。編集も思い切ってジャンプしてばかりなので、一瞬時間が巻き戻ってしまったんじゃないかと思うあの不安感はかなり素敵なのであった。