ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

チャーリング・クロス街84番地

 

チャーリング・クロス街84番地 [DVD]

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これは素敵な話、なのかしら? なんかいちいちイギリスに行く理由がなくなって延び延びになってしまう展開は、お約束だけどまあ悪くないのかしらねえ。文通を通じてアメリカ側の性格はガンガン描写されていて捻りもあって面白いのだけれども、イギリス側の方はイマイチぴんとこなくてこんなもんかしらねーで終わったのは残念。

しかしまあ実際の年月の流れがバックグラウンドに敷いてあって、それだけでもなかなか面白いなーと思う。というか1950年でイギリスが食料品配給制になっていたとか全然知らなかったよ。戦時中なら分かるけど、終わってからもしばらくそんな状態だったのか……いやー、大英帝国の落日って感じだなあ。しかし学生運動とかも挟まってくるわけで、たぶん2人の性格付けと変化に時代の流れが呼応して、みたいなつくりのはずだと思うのだけれども、そこら辺の機微は全然分からんなー。

あと何より面白かったのはエンドロールだった。これってニューヨーク/ロンドンでもう完璧に別々のユニットで撮ってる感じだったっぽい? いやーなるほどなあと思うし、すると最後近くのカメラ目線の切り返しのファンタジック対話パートも、またさらに味わいが違ってきますね。