ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ファイティング・ダディ 怒りの除雪車

 

いやー面白い。B級っぽいタイトルだったから全然期待してなかったんだけれども、ふつーにストイックでシブい復讐ムービーだったのでビックリしたよ。

特に良かったのがストーリー展開で、これ以外と中盤以降、特に殺し屋を雇って以降のプロットが良いよね。普通に復讐していく話ではなくて、一般人が全く予想外の殺しを行ったことで組織同士が勘違いをして対立が激化していくというのがまずちゃんとしていて、そこに子どもを巡る親の感情が折り重なって、うんうんたいへん真っ当で面白いプロットだなーと言う感じ。まああのチャイナマンのポリシーのなさは殺し屋としてヤベーだろ良く生き残れたなって思うけれども、仲の険悪だった兄弟が贖罪含みで全部の罪を負って殺される道を選ぶのは大変ナイス。

あとはなんといっても除雪車の有無を言わせぬ説得力で、フィニッシュホールドをコマツの林業機械に譲ったりしてストーリー上そこまで活躍場所があるわけでもない除雪車なんだけれども、しかし普段あんなデカくてパワフルなものを運転し続けていると言われると、一般人のはずの主人公がこれだけアクションしてもしょーがねーかなーと思わされてしまう。ロングショットで真っ白な雪道に白い放物線が描かれるのはまあ美しいよね。ラストの巻き込まれ事故は謎だけど。

それにしてもこれ、主役はリーアム・ニーソンとかがやってそうな役柄だなーとおもってたら、リメイク版で実際演じてて笑った。そっちも見たくなるような出来ですね。