ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ロリータ

 

ロリータ (字幕版)

ロリータ (字幕版)

 

前に見たのはもう十年以上前だったはずなので、まーそろそろ見ておくかーと思って鑑賞。キューブリックは大好きなんだけど、いやーこういう映画撮ってたんだなーと認識を改めさせられる。序盤とか、普通にファミリーを舞台にしたコメディーみたいな描写がポンポンポンと繋げられたりしていて、うーんこれはなんか違う監督の映画を観ているんじゃないかという錯覚に襲われる。なんかふつーに車での会話シーンがあったりして微笑ましい感じにもなりますね。

とはいえ冒頭のクッソ不気味な導入やら病院から出て行くあの一点透視の構図やらは「うわーキューブリックだなー」って感じだし、なによりストーリー展開への距離感がいかにもキューブリック。登場人物の誰にも深く感情移入させるわけじゃなくて、悲劇を淡々と運命の皮肉として描くのも、この監督ならではだよなーと。正直ロリータだってイマイチ魅力的に描いている感じがしないからなあ。最初の出会いも「水着サングラスだからそういうことで」って素っ気なさだし。あー、でもペディキュアのアップだったり、あるいはしばしばある靴を落として脱ぐシーンだったり、そういうフェティッシュな描写はすごく良くて、うーん変態だなーと思わされる。

しかしまー2時間半もかけるないようでもないのではなかろーかという感じはショージキするな。