ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ギミー・ザ・ルート NYグラフィティ

 

グラフィティの話かと思ったらほとんど出てこなくて、むしろNYの貧しい黒人がどのように金を稼ぐかというなんだかんだあるシチュエーションで、うーん大変ガッカリしてしまった。

もちろんこういう視点で描く作品があってもいいと思うし、男女の奇妙な関係自体はなかなか魅力的に描けていると思う。思うんだけど、やっぱりグラフィティをテーマにしている以上、彼らがなぜ球場に忍びこんでグラフィティを描きたいと動機づけられているのかが、もっと密接に関わって欲しかった。夢の部分が余りにもステキなアイディアであるもんだから、その夢の失敗がポーンと宙に放り投げられたままのラストは、うーん全然納得がいかないなあ。ふたりの恋の話やるんだったら、グラフィティなんて全くいらないじゃないですか。

あとは相変わらず文化がよくわかってないんだろうなーとも思う。ニューヨークにおけるヤンキースとメッツの関係もイマイチ理解してないし、ジョギングする白人富豪女性と黒人の関係も、なんとなーく想像するだけでなかなか。あとあの盗みのプロの人のセリフ、三振法と関わってないのかしら? 次捕まったら4度目になっちゃうんじゃないのあれじゃ?

まーしかし、本当にグラフィティが彼らにとって何なのかがイマイチわかんなかったのが不満だなあ。そこだけ感じられれば満足だったんだけどなあ。うーん……