ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

プロメア

promare-movie.com

たのしい。とてもたのしい。特に冒頭のチェイスシーン辺りの映像がとても良いものを見た感じにさせられる。3Dは最近ガンガン使われているけれども、既存のアニメの概念と融合してよくもまああんな喜ばしい表現に行き着けたもんだなーとただただ感心。まあそもそもOPの三角形の動きだけ見てても人間楽しいよね。ああいう動きそのものの快楽、エフェクトの快楽を、炎と氷というモチーフで、直感的に本能にゴリゴリッとぶち込まれてくる感じ。色味も合わさってもうそれだけで満足って感じ。

もうこれだけの映像を見せられると、ストーリーはどーでもいいんじゃない? とは思うんだけれども、だったらもうちょっとどーでもいいストーリーにしてドラッグムービー的な作りにした方が良かったんじゃないのかしら。わかりやすいストーリー的な構造とか抜きにして、ストーリーに大胆に空白創って、こっちが理屈をわかったような分からないような……というノリにしちゃった方が良かったんではないかなー。

真面目にこのストーリーを読むと、映像の見せ場を創るためにお話の筋がかなり混乱しちゃってる感じ。特に前半で触れられていた差別問題は、この時代だともっともデリケートなテーマなわけでありますし、単に悪役でひっくり返して奇跡を起こせばオッケー、という解決はちょっと好きになれないなあと思いました。

あ、あと、ホモはもう少し丁寧にやった方がいいのではなかろうか。