ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ダンジョン・スクール・デスゲーム

 

ダンジョン・スクールデスゲーム 1 (レジェンドノベルス)

ダンジョン・スクールデスゲーム 1 (レジェンドノベルス)

 

なんで買ったんだっけ? わかんねーや。

学校が突然異世界に飛んでハクスラ的ダンジョン攻略へ、という話で、スキルやらレベルやらという概念を大きな疑問なく主人公たちが受け入れている例のフォーマットで、なるほどこういう手触りでストーリーをつくってそれが商業で受け入れられちゃったりするのね、勉強になるなあ、という感じ。そういうリアリティの問題は多分この作品を成立させるための前提条件だから、疑問を抱かない方が幸せなんだろうなあと思いつつも、「ゲームだからこうなるのは当然」という価値観と、「知的な自分が見抜くからにはこういうルールの抜け道があるはず」という価値観が、創り手側の都合によって用いられているのはだいぶ読んでいて厳しいなあと思う。ゲームの世界だから食欲性欲排泄欲ないのも当然である、とかもフツーに言えるヤツじゃないですか。一応世界のルールの裏をつけ! みたいな駆け引きがメインなんだから、前提条件のルールが読者との間で共有されていないのは、まあ普通に作品の面白さを損ねているよなーと思う。

あとはなー、スクールカーストみたいなものを作品内に取り込んでおきながら、その思索の浅さみたいなのが読んでて本当に辛いなあ。実際学校でのスクールカーストとかとは全くかけ離れた、お話にとって都合のいい人間関係の描写で、いやーその題材はそういう風に使ったら薄っぺらに見えない? みたいな感じ。