ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ガンヒルの決斗

 

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 カーク・ダグラス! キューブリックに「才能のあるクソ野郎」というような言葉を投げつけたイメージが強すぎてアレですが、うーんやっぱりハンサムなスターだなー。

シナリオは結構工夫があって、なんか最近みた感じがするなーと思ったけど、アレだ、『バレー・オブ・バイオレンス』だ! あほな息子のせいで対立してしまうふたりの男って図式は、西部劇としてどーなのかはよくわからないけれども、ドラマとしては大変吸引力がありますね。ついでに人質とって宿屋の二階に立て籠もるという趣向もなかなか愉快で、普通立場が逆ですよねー。首に銃を突きつけて脱出を図るとかまるで悪役の行動で、これって単に勧善懲悪って感じの話ではないよねえ。

あと気になるのは主人公の妻がインディアンってことで、あんまりそういう西部劇を見た記憶がないなあ。ドラマとしてはかなり必須の展開ではあるのだけれども、結構挑戦的な設定だよね。カーク・ダグラスってトランボ引っ張ってきた印象がめちゃくちゃ強いんだけど、政治的にはどーだったんだろーなーとか考えてしまう。

あとはクライマックスも印象的だなー。クライマックスのタイマンガンファイトはバリエーションつけるのが大変なんでしょうが、列車の脇で見せるとは思わなかった。後ろに映り込む窓向こうの人々の視線が、うまく効果を発揮しているかどーかは正直わかんないけど、まあ記憶に残ることは確かでございますね。