ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

レイダース!

Raiders!: The Story of the Greatest Fan Film Ever Made | Netflix

ティーンエイジになんかよくわからない天啓を受けて必死にあの大傑作『レイダース 失われたアーク』の再現ビデオを撮ってしまった男たちのドキュメンタリー。その大半が大学時代の前にDIY精神で撮られていて、しかしラストの飛行機のところがまだなのでそこだけちゃんと撮るため資金集めてあれやこれやする話。

ぶっちゃけると構成がだいぶタルい。レイダースを再現しようという志は大変ドラマティックだけれども、その点を除けば彼らは当然単なるティーンエイジャーなワケで、恋の鞘当てみたいなことを延々説明されてもあんまり興味は持てないよなあ。火付けエピソードみたいな過激なところをテキトーに摘んだら、あとはエンディングみたいに本編と比較画像を延々流してもらってもいいんですよ? という感じ。

まーしかしビデオがシネフィルに見つかって再評価されて感動するのも、あれだけの尺があったからではあるよなーとは思う。若気の至りが再評価されて感動しちゃうって、単純にお話の構造からだけいったら意味がわからなくて、だからそこには映画を捨ててドラッグやったり疎遠になったりのリアルな紆余曲折が必要だったんだろうなあ。

しかしエンディングのオリジナル映像を見て思ったんだけど、改めてスピルバーグの上手さはとんでもないよなあ。飛行機を中心に置いたアクションであれだけ面白い状況を作れる人って他にいる? いやー本当にすごい。脱帽。