ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

バレー・オブ・バイオレンス

 

うーん、その、なんだ、新しめの映画は最終決戦をスカすのが流行ってるのか。序盤あれだけマカロニリスペクトしておいてそういうオチはアリなのか。オレは全く納得がいかないぞ。アレだけキャラを立てたトラボルタが呆気なく死んでしまう展開はちょっと信じられない。

ほんとさー、入り口は大変良くて、主人公と保安官が壁越しにお互いの立場を確認し会うシーンとか最高にイカしてるんですよ。ばかな息子が飲み屋で一言ちょっかいかけて、それを主人公が無視ししたものだから、お互いの行動がエスカレートしていって、戦いたくもない保安官のオヤジまでが戦いに引っ張り出される。保安官は相手が軍人だからってめちゃくちゃビビってできれば戦いたくないと思ってるし、一方の主人公だって犬を殺されそうになると簡単に命乞いしちゃうくらいの人間臭さを持っている。そんなふたりが西部劇のフォーマット上で流さなくていい血を流してしまう不条理決闘がめちゃくちゃ見たかったのに! 見たかったのに!

なんなのあの終盤の展開。せめて息子はオヤジをわざと撃ち殺したとかにしないとさー、ラストで全然ドキドキしないよー。完璧な消化試合じゃん。しかもなんで最後のとどめまでヒロインに刺させてるの? そういうスカしかたが映画のテーマだったってこと? じゃああんな外連味たっぷりのオープニングにしないでくれよーホントにさー。