ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

大統領暗殺

 

大統領暗殺(字幕版)

大統領暗殺(字幕版)

 

剥き出しすぎてドン引き。今の時代こんなに下手なプロパガンダ(体制側じゃないけれど)を見せられるとは思わなかった。ビックリした。これやるならせめてモキュメンタリーとして、本物であるかのように作る必要があったんじゃないかなー。「この物語はフィクションです」って冒頭で断っておいてこんな下手な主張をされるとは思わなかったよ。

ってかさー、大統領暗殺で偶然怪しい中東の人間が捕まって実の犯人が元愛国者とか、ビックリするほどリアリティなさ過ぎ――というのはちょっと語弊を招くな、要するに創り手側にとっての都合が良すぎ。作意が丸見えで本当にヒく。いやあ意図を隠してプロパガンダするのもタチが悪いやり方ではあるので、ある意味親切とは言えるのだろうけどさあ……こんなん映画にせずに街頭に立って政治的主張した方が百万倍誠実に伝わると思いますよ。マックの女子高生じゃないんだからさあ。胸のスカッとするコピペをそのままちょっと凝った映像にされちゃった感じ。

なにが気持ち悪いって、編集側の意図が極力脱臭されてるところだよなー。この作品は「誤認逮捕で真犯人は別にいる」という大変センセーショナルな話題を扱っているはずなのに、編集が全くそこをドラマティックにもり立てようとしないで、淡々と事実を語る口調なんだよね。あくまで中立にフィクションを映画化してみました、みたいなそのスタンスが、そもそもこの話題を扱う立ち位置を見誤っているように感じられました。