ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

フロスト×ニクソン

 

フロスト×ニクソン (字幕版)
 

もう完璧にニクソンの映画になっていて、フロストが全くどうでもよすぎる映画で笑った。いや完璧にどうでも良いということもないのだけれども。時々顔が若い頃のジャック・ニコルソンに見えてドキッとするけど。

っつかさー、冒頭の「フロストはメディアの力を知っていた」みたいな前書きが思いっきり詐欺じゃん。あの一文があるからどれだけピリピリした対決の映画になるかと思って見てたら、フロストの独り相撲でした! 完! って感じ。まあ当たり前だけど、フロストの方がメディアの扱い方については数段上手で、フロストはただ彼の内に渦巻いていたアメリカ的な良心を引き出す触媒になったのだった、みたいな話じゃないですかもー。ラストで「ハワイアンバーガーは食べたことがない」くらい言わせれば、あの夜の電話が虚か実かみたいなところで「うへっ」ってなるかもしれないけどさー、チーズバーガーどまりでしょ? それともあのやり取りってもっとなにか深いバックグラウンドがあったりするのかしら。まあとにかく、あの電話一発で形勢がひっくり返ってしまったのなら、最初からふたりの対決の体はなしていなかったっつーことだよなー。

うーむー、とにかくニクソンの存在感がデカすぎて、面白くなくはないのだけれども、期待していたのとは全然違った映画だったぜ……