なんかNetflixのドキュメンタリーってちょくちょくボディビル系の話がはいってるよね。一体何なんだろう。
自分はボディビルって全然理解できていなくて、だから『ペイン&ゲイン』とかもそもそもの思考回路がわかんなかったりするんだけど、この映画でムキムキマッチョマンが束になってインタビューを受けていて、なるほどなるほどこういう感じかーとちょっとだけ考え方がわかった気がしないでもない。というかトップレベルのライバルたちのインタビューの端々から、人間関係のあれやこれやが地味に染み出してくるのが超おもしろい。ウォッカのクロスカッティングとかほんと良すぎでしょう。
それにしてもヨボヨボのロニー・コールマンがそれでもめっちゃ前向きなのがめちゃくちゃすげえ。こういう精神性がないと自分の肉体をあそこまで追い込むことはできないんだろうなあ。明らかに思考回路が向こう側にいっちゃってるよなあ。そりゃステロイドとかもふつーにつかうよなあ。まあこの映画では全く触れられていないけど……っていうかこの映画でそっちに触れたら大きく作品のテーマがずれちゃうよね。そういうわかりやすい勧善懲悪を超越したところでロニー・コールマンが笑顔なのがすごい映画なワケであって。
でもまあこの人普通に話も面白くて、人気者なのがよくわかるようだった。ピザ屋でバイトした時の話はどーしたって爆笑しちゃうよね。