ぼーっと再生していたらなんか知らんけど3本連続西部劇になってしまったよ。
いやー、すごいねえ。前が『マグニフィセント・セブン』でクッソ真面目にリメイク西部劇やってたこともあって、あまりのあっけらかんとした感じに笑っちゃったよ。義憤だとかキリスト教のアレやコレやとか考えていた自分がアホくさくなる。だって教会であんな雑に演説して老人達がいつの間にか立ち上がっちまうんだぜ? 集まる仲間も「先生に言われたから」みたいな雑な理由で命懸けの戦いに挑むんだぜ? ってか、いくら西部劇が好きだからってあんなベタベタなシェーンコンビにしちゃいます? いやあ、有名監督にこんな無邪気さ発揮されたら、もう笑うしかないよねー。
あとはもう竹中直人力でもっているようなところがある作品ではあって、このあっけらかんとした脚本を成立させるにはあのくらいの怪演が必要だってことだよなあ。普通の理性ある脚本家ならこんな「忍法死んだふり」が大活躍する脚本でGOとかしないでしょ。結局最後までこいつなんなのかサッパリわからないインディアン女は、途中突然脈絡なく裸で泳いだりして爆笑するんだけど、そのクソ雑くノ一忍法を「まあそういうのもナシじゃないかな」とか思わせちゃうのは竹中直人力だもんなー。いやー、役者として好きってワケじゃないけれど、確かに一人の役者の力でこういう時空を創っちゃうってのはすげーもんだなー。