ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

マグニフィセント・セブン

 

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『バスターのバラード』からの連投だったもんで、あーそうそうこれこれこれが西部劇だよねーって感じになる。『荒野の七人』も『荒野の用心棒』もだいぶ忘れちゃってるけどまあいいや。大義のために理由もなく自分の命を投げ出すアウトローたちの物語。先入観なしにちゃんと面白いというのはまあ偉大である。

のだが、あー、正直ラストはすげー興醒めで、この筋書きの優れてるところって無私の部分というか、義憤に突き動かされてそれぞれのキャラクターが動いているところじゃなかったのかしら。そこに私憤というか、個人のドラマを入れ込むことで、なんか作品にとって超大事なものが汚されてしまったような気もするんだけどどうなのか。ここら辺は南北戦争の知識も関わってくるのか。

そしてラストといえば神の概念もよくわからん。こんなにわかりやすくキリスト教の話にしてあるのに、ラストで祈れだのなんだのってどういう機微なのだろうか。っていうか冒頭でいきなりキャピタリズムどーこーいう人が教会燃やすのはどういう関係か。キャピタリズムって神の見えざる手じゃないのかそこら辺どうなんだ。やっぱこういう映画はほんとバックグラウンド重要よなあ。

そうそう重要といえばやっぱりネイティブ・アメリカンの扱いもわからん。そこら辺ジョークにするのって結構危うい感じもするけれども堂々やっちゃっていたよね。でもネイティブ・アメリカンを同士打ちさせたのはやっぱそういう配慮なのかしらとか余計なことを考えてしまうのだった。

あとリメイクのエンディングで流れる元作品のテーマ曲はほんとズルいよねー。作中で流すのを避けるパターンって結構あると思うんだけど、あれはやっぱり変な先入観持たせないためなのかしら。まあ、ミッション・インポッシブルくらいベタになってりゃ問題ないのだろうけど。