steam版でプレイしたけど、うーんたのしー。
アクションパズルなんだけど、とにかく演出が楽しい。主人公の動きはほぼベルトアクションっていうか左右に動くだけなんだけれども、カメラが寄ったり離れたり角度をつけたりでこんなにも演出の幅が広がるんだなーと感心。画面や光による誘導なんかも超気が利いていて、操作の説明がまったくないのに直感的にストレスフリーで操作できちゃうんだから恐れ入った。なるべく色数を落として抽象化した映像も美しいし、音響も抜群に効果的で、没入感ってのはまあこういうことをいうんだろうなー。
そしてその抜群の没入感で描かれる世界がまあ大変キモくてよろしい。台詞も文字もほとんどなくて、それなのにまあよくもここまで「うわーきもちわるーっ」って思わせるもんだわ。ただの美術とかじゃなくて動きによる気持ち悪さの表現があって、それがさらにプレイヤーの操作に紐付けられるのとかほんと面白いよねえ。ステージ構成なんかも大変良くて、物理的な場所の転換だけではなくて、深さや重力への干渉みたいに、奥行きや法則をコントロールすることでステージの格を出しているのが大変良い。そして最後にそれまでの鬱憤を晴らすような爽快アクションがあるわけでしょ？ そうだよねーゲームにおける演出ってのはこういうところまで含めて言うべきよねえ。
いやあ、めちゃくちゃ楽しいゲームでございました。このスタジオの前作もやろう。
