ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ダークシティ

 

ダークシティ [Blu-ray]

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検索サイトで「あーHuluにあるのかーアメコミ特集のあと休んでるからまた登録するかー」と思って登録してラインナップずらずら見たけど、うーんやっぱりオレの観たい映画は大体もう観ちゃってるなあ。ずらーっと眺めたけどマイリスが全然埋まらない。まあでもしょーがないかねー最初期から利用してたもんねーと思ってアプリを閉じてAmazonプライムビデオにもどったらあるじゃん『ダークシティ』。あるじゃん。うおー失敗したぜ……

とまあガッカリしながら見始めたこの映画ですが、いやーすごいことやってますねコレ。箱庭もので実は自分の記憶はすげ替えられてて……というネタはまあ結構ありがちで、いやまあさすがに宇宙空間に浮かべちゃうのはスケールが違っていいなーと思うけど、でもそのネタ一発で映画撮ろうなんて思わないわけじゃないですか。自分の出自がテキトーで周囲の人間も偽物で結末だって全く救われないなんて、まあ普通にドラマを作るのめちゃくちゃ難しい。記憶をなくしたノワールでサスペンスをして命の危機でサバイバルしても、いやまあ別に主人公にそんな共感できないしどうでもいいやーってなりがちじゃないですか。その難しいドラマを、夜12時で街がなんとなく眠ったら良いよねーとか、摩天楼が生えたら面白いよねーとか、そういう雰囲気で一点突破してるのがうーんすごい。ラストバトルも、普通能力モノっていろいろ制限をつけたり勝利のロジックをつくったりするものだと思うのだけれども、そういうの全くナシでうおおおおおおおおお! って気合い入れてビジュアルの表現だけでラスボスに勝つところを表現しちゃうあの覚悟ってすごすぎませんか?

創作を狭い尺度で捉えすぎている自分の浅さを反省させられるのだった。