ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

日本百年

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映画の情報があまりなくて困惑している。最初にロゴも入んなかったし一体どういう由来の作品なのかさっぱりわからん。普通のドキュメンタリーって感じじゃないよね。

1974年の作品だけれども当然100年前に動画は存在しておらず、70年ちょっとの歴史を振り返る感じ。東京オリンピックが終わって大阪万博やって学生運動が下火になってオイルショックがあってみたいなタイミングでいったい日本の歴史をどのように振り返るのか、大変興味がありました。

でまあ、全体を通してみると戦後の描写が少ないというか、まあ辛うじて朝鮮戦争辺りの状況には触れられていたものの、そこから先は「お前これおぼえてるだろ? 説明しなくてもわかるよな」的な短い写真でバンバンバンと説明されちゃうので今見るとだいぶ食い足りない。オイルショックは多少触れられていたけど東京オリンピックとか全然触れられてないのはすげー意外だった。まあ近い時代の出来事を俯瞰して優先順位つけるのが難しいのはわかるけどね。高速道路には触れないけれども、とりあえず未来に向けて公害の問題提起しておけばオッケー的な感じ。

前半はワリと興味深くて、明治から富国強兵へと突き進んでいった日本の歴史を映像でザッとなぞり直すのはまあなかなか楽しい。古い映像は見てるだけでもまあ楽しい。白瀬矗の南極探検が実は欧米列強に立ち並ぶため、みたいな説明がされていて、あーなるほど探検というのは先進国のステイタスだったのだなあと大変納得するなどする。日露戦争辺りも意外とちゃんと状況が説明したって感心。

でもなー、第二次世界大戦はだいぶボンヤリしてるよなー。クッソ長いわりにダラダラ苦しかったみたいな感情論が流れていく感じ。一応映画制作側としてプロパガンダの責任を自己批判してはいるものの、それ以上の責任を明確にするのは、あー、確かに日本の国としては難しいところなんだろうなあ。戦争の決着の付け方含めて、なるほどドイツとは違う過去の向き合い方になるか、とだいぶ納得したのでした。