ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

タロットカード殺人事件

 

タロットカード殺人事件 廉価版 [DVD]

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マイリストにウディ・アレンはたくさん入ってるけどなんでか観るのに気合いがいるんだよなー。なんでだろ。別に見始めれば面白く最後まで行けるのになー。まあしかし見て「上手いなあ」とは思うけど「驚いた」とはならないのが原因なのかもしれない。

この作品もまあそんな感じで、シンプルでいかにもウディ・アレンっぽい要素で殺人事件していて、情報量のコントロールも適切だしユーモアもあるしでまあ観ていて全然飽きさせない。前提としての超常現象でグッ! と客を掴んだ後は、適度なサスペンスと適度のどんでん返しで正しく物語が展開していく感じ。オチの茶目っ気のある展開は意外性はあるけどちょっとどんでん返しが見え見えかなあ。まあそこに至るまでのウディ・アレンのアメリカン主人公パートがひっくり返される展開がメインだろうから、別に良いのかしら。

しかし今まではあまりウディ・アレンの役者としての芝居に共感できなかった気がするんだけど、今回の作品は「あーわかるわかる」ってなったのはなんでだろう? 最初の冴えないマジックの微妙な受け方が映画全体のトーンとマッチしていたからだろうか。それとも自分があのおかしみを受容できる年になったってことなのかしらねえ。「絶対に行かない」やっぱり行くの天丼とかは、まあベタベタだけどやっぱり好感を抱いてしまう。