ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ワイルド・スタイル

 

DJ! ラップ! ブレイクダンス! グラフィティ! これがヒップホップ!

なるほどなーこういうところからこういう文化が生まれてくるのかーという納得感がすごくある。地下鉄がウォール街みたいな世界の中心とハーレムみたいな貧民街を一直線に繋いでいて、地下鉄への落書きが真っ直ぐそのままマンハッタンを貫くみたいなイメージがこれほどわかりやすく提示されるとは思わなかったぜ……そして現代アートという大変胡散臭い状況が、彼らをそのまま垂直方向の金のある方向へと連れて行くのね……有閑マダムも誘惑して来ちゃったりするのね……すげー……なんてわかりやすい映画なんだ……

映画としてはグラフィティはどうしても絵になりづらくて、ブレイクダンスも賑やかしで、DJのわかりやすーいノリと激しいラップが作品の基調になっちゃうよなーと思った。ラストのいかにもオールスターを集めましたーみたいな空気感もワリと圧倒的である。

そしてあのお祭り感はどーしたって『サイタマノラッパー』とか比べてしまうよね。うーん、やはり埼玉という絶妙な距離感が物理的な夢への遠さとして機能していたんだなーあの映画。高崎線に落書きしてもなあ……