ネイチャー系のドキュメンタリーなんだけど、まあとにかくすごい絵が撮れているよね。ドローンの視点もすごいけれど、圧巻はやっぱりムササビみたいに滑空しながらの映像かなあ。ただ自分を映すだけじゃなくて、追いかけて前の人間を映すのが普通にワンダーになっていて良い。
まあそういうエクストリームスポーツな映像の迫力があまりにすごすぎて、序盤終盤を飾るネイチャーな映像とウィレム・デフォーのナレーションが正直ちょいと眠い。いや、スローモーションで自然やら山の人々やらを大変美しく映しているのはわかる。わかるんだけど、いやまあやっぱり美しくて心地良いものは眠いのである。眠い。エベレスト登山さえ大衆化して商業化してそこには山への畏怖はあるのかみたいな風にいくら言われたところで、あんなエキサイティングな映像をガンガン浴びせられた後じゃなあ……だって雪崩をわざわざ起こしてスノーボードで雪の波乗りとか命知らずの真似をするわけでしょ? あんな超スピードでムササビ滑空して自然にできた岩リングの間潜るとかキチガイじみたチャレンジをしてるわけでしょ? いやー、そんな細やかな言葉を受け取るような心理状態にないよ、ホントに。
序盤の山登りの自然に対峙する感とかはだいぶ良かったんだけどなあ……レッドブルはマジで劇物だなあ……