ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

マスター・アンド・コマンダー

 

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こんなちゃんと海戦やってる話だとは思わずビックリした。ほとんど舞台は船の上の化かし合いで、絵面的に変化があるのはガラパゴス上陸のみであるにもかかわらず、そこそこの長尺をちゃんと見せてる。しかもストーリーは超地味なのに、最小限度の人間関係と舞台装置でちゃんと興味をそそる内容になってるんだもんなあ。さすがだぜ。敵の船長を徹底的に見せずに、得体の知れない強敵として「幽霊船」を描き続けるのは大変良い趣向だと思います。ラストの切り方もたまんないッスね。

船の封鎖空間で問題になるだろう出来事もきちんと抑えてあって大変信頼できます。メシの描写がしばしば差し込まれるのも良いですね。やはり単調な暮らしの中では食というのが大事なのだろうし、共感の意味合いからいってもとても効いていますね。敵船を追いかけるところでマストが折れてどっちをとるかがアクションとして大変わかりやすく示されるところだったり、ピンポイントで差し込まれる弦楽器だったり、うーんしっかりと気が利いている映画だなあと思いました。

あとどうでも良いけど恵みの雨でみんな脱いで体洗い出したのには「『蒼海ガールズ!』だ!」となった。しょうがないね。