ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

エウレカセブンAO

 

エウレカセブンAO Blu-ray BOX (特装限定版)

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『エウレカセブン』を見たのはだいぶ前だけど、少なくともこういう感じの印象を受ける話じゃなかったよなあ。

たぶんつくりはとてもロジカルで、このタイミングでifの世界を舞台に日米沖縄の関係性を織り込んだロボットアニメをつくる動機はわかる。でも、そこをエンタメと結びつけるロジックがかなり軽視されているというか……まず何を動機にこのアニメを見れば良いかがわからないよなあ。やはり作品の顔となるはずのニルヴァーシュの活躍のどうでも良さが致命的で、途中で出てきたトゥルースの超能力のなんでもあり加減で、おいおいロボットがどーとかもうどうでも良いじゃん、となってしまう。

あと後半の最も重要な展開である、様々なif世界を渡り歩く展開だけれども、こういう展開って唯一無二の正しい世界という結論を出すわけにはいかず、じゃあその白黒つけづらい物語にどうやって感情的な納得をさせるの、というのが大きな課題だと思うんだけど、そこに関してもだいぶ納得がいかないなあ。どうしたって人間の人生から導き出される結論を跳躍して、認識の主体が非人間的な視野を手に入れてしまうわけで、その展開にエンタメ的な共感を寄せられるエンディングを迎えるには、あー、もちろんヒロインの力を借りなければならないのはわかるのだけれども、それにしても難易度高いよなあ……