正直かなり困惑している。なにあのラスト?
いや序盤は大変良いと思うのですよ。ちょっと新人くんの適正ありすぎじゃね? と思わなくもないけれども、あの大変わかりやすい構造は滅茶苦茶強固で、緊張を孕んだままシンプルなストーリーがガンガン進んでいくのですよ。ぶっちゃけジェイソン・ステイサムを見る人なんてそんな複雑な話向きを求めてないわけで、もうこんなヒロイックなアクションでいいじゃないですか。
だからラストは一種の因果応報として受け入れなきゃおかしいと思うんですよ。あそこで殺されてこそ主人公が贖罪を果たせるって構造じゃないですか。なんでおめおめと生き延びちゃうわけ? いやまあ百歩譲って生き延びるのはいいとしよう。だったらおまえが責任持って自分の手で弟子を殺せよ。なんでそんな偶発的に彼が罠に忍びこんだ見たいな感情の落としどころにストーリーを持っていくわけ? あり得ないでしょ。どういう動機で弟子を拾って、どういう因果関係で弟子が死ぬのか、もう本当に心からサッパリわかんない。なんかよくわからないけれどもジェイソン・ステイサムのジェイソン・ステイサム力がシンプルで強力な贖罪ストーリーを跳ね飛ばして映画の結末をねじ曲げてしまったようにしか思えない。
あまりに構造が強固で説得力があっただけに、正直蛇足にしか思えないんだよなああの最後の超どうでも良いどんでん返し。私大変困惑している。困惑。