ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

太陽の王子 ホルスの大冒険

 

太陽の王子 ホルスの大冒険

太陽の王子 ホルスの大冒険

 

アニメとかオタクとかの歴史を辿ると名前がちょくちょく出て来るもので気にはなっていたのだけれど、いやあ、ヘンな映画!! なんとなく事前のイメージで大変愉快な冒険活劇を想像していたもんだから、あれよあれよとストーリーが面倒くさい方向に転がっていってビックリした。だっていきなり巨人登ったり星剣抜いたり育ての親に遺言残されたり最初の試練で巨大魚倒したりしたら、次々の襲いかかる苦難を乗り越えながら巨悪に近づいていく冒険活劇を想像しちゃうじゃないですか。タイトルにも「大冒険」って書いてあるし。けどさあ、まさか最初にたどり着いたアイヌっぽい村でお話が終わっちゃうとは夢にも思わないじゃないですか! 世界を悪魔が征服するような話なのに! 突然スケールが頭打ちでビックリしちゃったよ!

さらにビビるのがヒルダの存在で、えーちょっとマジでそういうキャラ造型にしちゃうの? と叫ばざるを得ない。他人の結婚式を妬んで鼠の大群呼び出すヒロインとかもうヤバすぎでしょう。アレを悪魔のせいとかにしちゃうのは正直完全に無理があると思うよ。いやまあ大変リアリティがあって一番身につまされるキャラ造型でメンヘラっぽくてキャラクターとしては魅力があるのは否定できないところではあるんですがー、ですがー、そういうリアリティを突然自分の生き死にとか世界の存亡に直結して語られると「え? そういう話?」となってしまう。その呆気にとられる感も、まあある意味メンタルやられちゃってるヒロインっぽくてなかなか魅力的ではあるのだけど……ねえ。