ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ハイスクールD×D

 

ハイスクールD×D Blu-ray BOX

ハイスクールD×D Blu-ray BOX

 

これは石鹸枠というものではないのか。ふむふむ普段全然アニメ追いかけとらんからわからんのー。

ということで色々あって見始めたのだけれども、普段見てない種類の作品である事もあって色々発見があり面白い。主人公とヒロインの関係をいかに強制的に結ばせるかという課題に死を用いるのはまあベーシックだけれども、そのきっかけになるのが恋愛=女性という憧れの異物であるのは大変興味深いし、それが恋愛に対して初心な価値観&主人公のスケベを正当化しちゃうのもまあなるほどなーと思う。あのエピソードは主人公がハーレムの状況にあって恋愛関係に踏み込まないことの裏打ちとして機能してるよなーと。

さらに第2ヒロインの導入がまあ巧妙で、ああそうかここに全くエロスを要求しない聖女を置くことでなかなか面白い構造を作っているなーと思う。まさに聖女ポジションで、メインのヒロインの掘り下げが始まる前にとても納得感のあるところに収まってるもんなー。ここら辺は配役の妙と行った感じか。

あと自分が一度死んでいるからという言い訳が主人公の強さの裏打ちになっているのは、まあ当然とはいえちょっとズルい。最終話の決着を自己犠牲に置いちゃうのは安易ではあるけれども大変強力だし、まああれ以外にあの障害を突破する方法はなさげだもんなー。

ワリと大きな不満はチェスの比喩があんまり生きていないところで、特に集団戦はコマの価値なんかを含めてもう少し何かできなかったのか。回復役も全然役に立たなかったし、もうちょいきちんと戦術を描けないとチェスモチーフはキツいんでないの? と思う。