ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

プロの撮り方 構図の法則

 

ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方 構図の法則

ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方 構図の法則

  • 作者: リチャード・ガーベイ=ウィリアムズ,ナショナルジオグラフィック,関利枝子,武田正紀
  • 出版社/メーカー: 日経ナショナルジオグラフィック社
  • 発売日: 2017/03/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログ (1件) を見る
 

冒頭に三分割法以外の構図も多数表示されているのだけれども、まあ相変わらずわけがわかんない。これだけ色々あるなどんな構図でもなんかここら辺にあるんじゃね? とか思ってしまう。しまうんだけど、こういう法則は「美しい」と感じる絵から法則性を見出そうとして生まれた物で逆ではない、というのは書かれているのでまあ多分そうなのだろうなー。やっぱなんにせよ「美しい」って感覚の方が先だよね。

あと反復とか法則性とかそういう基本的な考え方が説明されていたけど、あーなるほどこれってデザインの本でも見たヤツだ! 自然物は基本的に秩序だってはいないわけで、しかしその自然物をいかにフレーミングしていかに意味を切り取るか、というときに、フレーム内の要素を秩序立てることは重要。秩序をきちんと作ることで認識のガイドラインを作ってやって、その法則性を楽しませたりまたはその法則性からの破綻に意識を向けさせたり……ということをやるわけだね。うーんなるほど大変納得できるぞ。

面白かったのはビジュアルウエイトの概念。大きさとか明るさとかを全てひっくるめたウエイトっていう概念はなるほどなーと思わされた。単純に物理的な公式で無知引き出されるわけじゃなくて、例えば左右反転しただけでもバランスが崩れるようなよくわからん概念ではあるのだけれども、確かにそういう指針を示されるとすげーしっくりくる。

あと当然のことながら乗っている写真が全部クオリティ高くてすげーなーと思う。自分が写真を撮るとどうしてもボケに頼ってしまうというか、もう要素とか整理するのメンドクセーから被写界深度でよろしく! しがちなんだけれども、もっと絞ってパンフォーカスで構図をキッチリきめるようになれないとだめだよなーと猛省。