UNDERTALE - PS4 (【永久封入特典】ストーリーブックレット &【Amazon.co.jp限定特典】テミー・チャン描き下ろし ポストカード3枚セット 同梱)
- 出版社/メーカー: ハチノヨン
- 発売日: 2018/05/24
- メディア: Video Game
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世の言う名作をやると難癖付けたがるシリーズ。
プレイヤーをビックリさせたきゃブラクラFlash(笑)でもはっときゃいいだろ。突然大音量で悲鳴流せば誰でもビックリして情動不安定になるんだから。そこでメタの概念を持ち出す必然性はどこにある? なんでセーブデータへの介入とかメタ視点とか持ち出したの? そこで喚起されたその方法ならではの感情を作品内で適切に処理していた? それって本当にブラクラFlashで代替不可能な演出だったの?
この作品のメタの演出が大変強力で魅力的なのはわかる。わかるんだけど、メタ介入した途端このゲームのしょうもなく意地の悪い枠組みが明瞭になって、我々プレイヤーは「ああ、そういうゲームね」って感覚を強く持たされるわけだ。「あーはいはい死亡しないと前に進めない展開ね。さっさと主人公死ね」とか。そういう冷静に作者の意図を読み取らせてしまう構造を、この作品はもう一度物語の中に組み込む努力をしていないように思える。メタという毒が作品に持ち込む副作用を適切に処理していない。天秤で言うとまあ演出の強力さでメタを使う強みが出た作品だとは思うけど、しかし作品としての完成度は途端に下がっているように思えて、オレははっきりこの作品は嫌い。
キャラクターの会話の軽妙さとかイベントの奇抜で好感が持てる感じとかは大変優れていて、日本語訳されてる状態で爆笑爆笑爆笑の嵐だったので、正直もっと慎ましやかにメタ部分を処理しちゃっても良かったんじゃない? とかは思うんだけど、それだと世にある数多の知られていない名作のひとつで終わってたんだろーなー。難しい所である。