いやー話題になった「ソイレント」ってこんなとこから名前もらったの? どんだけ根性すわってんだか。いやー、その信念に脱帽したくなりますね。っつかこんな名前で良く食い物売れるな……
映画としては古典で色んな作品で引用されていたりするのは知っているけど、うーんこんな内容だったのか。いかにもこの頃のSF映画って感じのディストピア感。そこまで大きなセットが頻発するわけでもないのに、人間の五感に直結する食べ物できちんとその世界の終末観を出せるのはなるほどなあと思う。異世界における味覚ってほんと大事ね。手に入れた肉で料理するシーンのあの笑顔を見ているだけで、こっちも頬が緩んじゃうもん。
あと安楽死施設は大変印象的。スクリーン内スクリーンで見た極楽は、単に画面一杯に映像が流れるより何倍も効果的に思えるのはなんでだろ。田園の音楽もバッチリ決まってて、いやーああやって死ねるのは全然悪くないかもなーと思いますね。あのネタ自体は今だとそんなにあり得ない出来事ではないのではなかろーか。
ストーリーはまー大体こんな感じよねという展開をなぞって、ラストのドンパチもオチの叫びも含めて特に驚きとかはナシだけど、しかし随所にギョッとさせられる感じがあってなかなか楽しめました。