ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ドニー・ダーコ

 

ドニー・ダーコ Blu-ray

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「これは一体何なんだ……」っていう感想が出てくる映画ってすごいよなー。意味不明なことやってる作品は色々あるけど大抵が「あーはいはいそうですか。で?」になって駄作認定しちゃったりするわけで、「なんか良くわかんないけど言語化できないけどすごい……」と思えちゃう作品の違いはなんなのか。

ドニー・ダーコもそういう作品で、一応タイムトラベル物みたいな側面もあって、なんかストーリー追っかければ追っかけられるのかなーという気もする。けどそういう解釈を明るみに出したところで全体を覆う得も言われぬ暗さは払いようがないし、ウサギ男のキモさは説明できない。ってかさー、何よりも先にまずあのウサギ男仮面造型が失敗したら成り立たない話だよねこれ。

演出もかなりキレていて、時間に関わる物語であるからこそ利用されたであろう早回しとスローモーションのシームレスな活用は、作品全体に「うわーなんかきめー」って感じを確実に与えてる。なんかどことなく『シャイニング』を思い出しちゃうメチャクチャ唐突なカット繋ぎも最高にキモい。今見ると透明のウネウネウヨウヨがちょっと安っぽいかなーという感じもするけれど、それでもまあ説得力はあるもんなあ。というか画面が暗いってメチャクチャ単純な変化がこれだけ効果的に働くなんて思わなかったよ。