ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

グッドモーニング ベトナム

 

グッドモーニング,ベトナム [DVD]

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うーん、ロビン・ウィリアムズ炸裂だなあ。タイトルを絶叫してしまいたくなること請け合い。日本語翻訳だからギャグの面白さにあまり共感できないのがホントにもったいない。ネイティブだったら抱腹絶倒のラジオなんだろうなあ。

ベトナム映画は色々撮られたわけだけれども、こういうアングルで描かれる映画はすげー新鮮。目立つのはDJとしての主人公の能力で、特に序盤のストーリーは彼がラジオで戦場の兵士になにを伝えることができるか、というテーマに肉薄していくように思えるんだけれども実はそっちってそんなに重要じゃないよね。むしろ途中で腰砕けになって志し半ばで帰国しちゃうお話。むしろテーマ的には戦場を嫌っていた主人公が、ベトナム女性を口説こうとして、ベトナムの人々と付き合って、ベトナムの親友に裏切られるというほうが重要。でもうーん、そこだけ切り出すと、なんかお行儀の良すぎる話に思てしまうなあ。他のベトナム戦争映画の多くは個人的経験に寄っていて、構造化しづらい内容をそのままスクリーンに映し出している感じがあり、それが大変魅力的であるのでなあ。

でもなあ、構造化してみるとやっぱり序盤の「真実を伝えたい」という主人公のテーマが後半空転しちゃうのがもったいないよなあ。「兵士と小粋なトークでを音楽で陽気にさせる」とか「野球を一緒にプレイする」とか、そこら辺の重要なモチーフがイマイチ噛み合ってない感じがする。