ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ショーガール

 

SHOWGIRLS

SHOWGIRLS

 

えーこれラジー賞なの? マジで? そんなに悪い映画ですかねコレ?

もちろん主人公はひでーやつだってのはわかるよ。そのひでーヤツがなんでこんなろくなしっぺ返しも受けずにのうのうとあんなエンディング迎えたのかって気に食わないのはまあわかる。わかるけどそういう映画じゃないよねコレ。

成功物語だと主人公に成功の過程で感情移入させつつ「あーそうそうその立場だったらどうしようもないよねえ」みたいな気の迷いとかで失敗しちゃって転落していくというのがまあ良くある形だけど、この映画の場合は成功の過程をろくに感情移入させることはしない、というか常にゲロ吐き主人公は嫌なヤツだよね。そんな極端に嫌な奴いたら嫌だなーと思うくらい嫌なヤツ。そういう風に一見定型的なストーリーをなぞっているように思えて、えーという所で外すことが繰り返され、いやあこれってすごくエキサイティングじゃありませんか? あの「俺だけはお前のダンスの良さを知ってる!」君が突然結婚で里帰りなんてあまりの急展開に「うひゃー!!」と叫んじゃうよね。昔の職場の上司が親みたいに様子を見に来るあのパート映画としては全く不要というかわざわざこんなところまで追っかけてきておっぱいポーン!までしちゃうのは全く意味がわからない。それを雑とみりゃあみれるんだけど、でもねえ、この映画の強烈なキャラクター群からはなんかそういう物語の提携からはみ出さざるを得ない勢いを感じてしまってねえ。あー、まあこの世界じゃあこう行動してもしょうがないよねーと思わせられる何かがある、気がする。OPとEDを繋いで映画をなんとなく閉じた感じにするあの定型とかを使ってたりして、それがかえってこの映画の破天荒さを際立たせている感じもしますね。すげえなバーホーベン。

まあそれが極まるとあの爆笑必至のプールセックスになるんだろうけど。アレさすがにギャグのつもりだよねえ?