ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ヘイトフル・エイト

 

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タランティーノの映画なワケでそりゃ面白いんだけれども面白いとばかりは言っていられなくてこれはアメリカの映画だなあと思うしアメリカの映画だからたぶんすげーニュアンス見落としててどうもなー。なんか見ていて消化不良になるぜ。序盤からガンガン飛び交う人種差別的発言がどこからどこまで笑えるのかサッパリわからないし、南軍北軍の対立とかは一応上っ面だけ知ってるけれどもどうももっと根深いサムシングがありそうだし、そもそもがこういう西部劇を雪の中でやることのニュアンスとかも全然わからん。コーエン兄弟も撮ってたよね、雪国舞台の西部劇。

なのでそこら辺の細かなニュアンス取っ払ってアホな映画ファンの視点で見るとまずなんと言ってもサミュエル・L・ジャクソンが死なない! けど金玉撃たれる! 突然の無様なサミュエル節に私大爆笑でございます。いやーそうだよね普通に殺しちゃいけないよね。カート・ラッセルが中盤でボッカーン! といっちゃったのは意外ではあったけど腕切り落とされというなんともおいしい役どころ。しかしなんといっても賞金首女でありますか。いやー、あの存在感でラストにちゃんと全部さらっていくのはホントすごいわ。役者の演技もそうだけど、あそこに持っていく脚本も冴えてるよなー。

いやはや、セルジオ・レオーネかよって感じの長尺ですが、たっぷり堪能させていただきました。