ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

シフト――2035年、米国最高情報機関が予測する驚愕の未来

 

シフト――2035年、米国最高情報機関が予測する驚愕の未来

シフト――2035年、米国最高情報機関が予測する驚愕の未来

 

え? その小説要る? とか途中で真剣に悩みましたが、いやいやしかしとても面白い本。2015年でトランプが大統領になるなんて予想できてないわけで、そこら辺も含めて大変面白い。予測から外れた部分、予測が頷ける部分、各所に点在している感じ。本当はもう少し政治状況含めてバックグラウンドがあれば違った見方ができたんだろうけど、技術的な側面を中心に追いかけてみてしまった感じはある。スマートフォンの普及が民主主義のあり方を大きく変えようとしている、というのは各所で耳にすることだけれども、発展途上国への普及という観点は結構見落としてたので大変面白かった。そうだよなあ無線通信がインフラの普及度を補うんだなあ。格差があーだこーだ言われている状況なので中間層の拡大という分析にも驚き。と説明されてもやっぱり納得がいかない部分は多いけど。あとやはりアメリカの他には中国が中心的な存在になるだろうって当然のように語られているのも再確認する感じだよなあ。

時折言及される日本についての言及があるたびに、日本は老いていくのが確実視されている国なのだなあというのを思い知らされて、いやまあ客観的に見てそうですよねーと思う。せっかく物資情報の流動性が高まっても、海外から若い労働力を受け入れるような状況じゃないもんなあ。ディープラーニングが言語の壁を取っ払ってくれたらまたちょっと違ってくるのかしら?