ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

CASSHERN

 

CASSHERN [DVD]

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なんか最近デビルマン絡みで名前があがってたので「あーそういえば最後まで観てないなあ」と思って見た。いやいや、これデビルマンと同列に話すのはオレはちょっとあり得ないと思いますね。

ってかさ、最初の街の造型だけでもう全然オッケーじゃん。完成度とかそういうのはさておいて、満州のイメージをバックグラウンドにおいた街並みと、ナチス的な対抗勢力みたいな図式を見た時点で、いやまあデビルマンと並べるのはやめてあげなよ、と思いました。クロスカッティングの連発はこの少ない人物と場所でこのスケールの物語を語るのに一応効果を発揮していなくはないし、戦闘シーンの過剰演出は好き嫌いはとにかく力が入っててやりたい気持ちはわかるし、そういう部分拾い上げたら全然観れると思うよ。全然。

もちろん映像が先行して脚本がおざなりになってるのは厳しく、いやそのエピソードスパッと編集して先にいいでしょ? 2時間半近い内容ではないでしょうに、というのは正直ある。クライマックスに近づくにつれて戦争だの生きる権利だのそういう大仰な言葉をキャラクターが連呼してしまうのも大変稚拙だと思う。普通に欠点のある映画として批判するのは、確かにアリ。

アリなんだけど、うーん、やっぱ奇妙な魅力を感じちゃうのが正直な所だなあ。蝶々握って真実を知ることを示すあの演出が、なんで映画全編でできなかったのか。うーん、残念残念。