ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

第二次世界大戦:アリューシャン列島の記録

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いやー、ハリウッドでも著名な映画監督が戦争のドキュメンタリー撮ってたんだなあ……とはいいつつも、前に見たジョン・フォードの映画よりも全然プロパガンダっぽさは薄くて、基本的には淡々と事実をレポートしている感じ。しかしその分内容に目が滑ってしまう感じも拭えず、物語の吸引力って怖いなあと思わされる。もう少しアリューシャン列島の自然が美しく見れたらまた違ったのだろうけれども、目が粗くコントラストが濃すぎるので、自然を移すにはまだちょっと向いてないカラー映像だよね。

面白かったのは兵站の話なんかに結構時間を割いているところで、荷役のシーンとかもしっかり移していて楽しい。そうだよなああんな所に何千人と人を運んで作戦行動させるんだから、そりゃあ港の整備が大変だよなあ。

あとはなんと言っても爆撃機。プロパガンダっぽさが薄いって話はしたけれども、それってあの爆撃機の説得力さえあれば無駄な装飾は要らんだろって話なのかもしれない。低いプロペラ音を響かせながら悠然とキスカ島を目指す飛行機群。音もなく次々に落下していく爆弾。俯瞰望遠ショットの凄まじい美しさに、いかんとは思いながらもうっとり見入ってしまいますねあれは……