ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

アンナ・カレーニナ

 

アンナ・カレーニナ [DVD]

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冒頭のすげー疲れる一連のシーンで「うおー変なの見出しちゃったよこんなん途中で絶対寝るぞ……」と思ったんだけどあそこまで極端にやってるのは序盤だけで途中から割と普通に見れて良かった。良かったんだけど、返す返すも冒頭でなんであんなに疲れたのかが謎。いやそもそも長回しで場面転換をとることがそんな生きてるの? みたいな疑問もあってそこは大いに問題なんだけど、それはそれとして同じ空間の中で異なった見立てで物語が進行するのをシームレスに見せられると人間の脳というのは混乱するのだなあ。映画だとカットが自然とその役割を追っているようにも見えて軽視しがちだけど、明確にシーンに幕を下ろすことの重要性を思い知らされたのだった。疲れた。

でまあ肝心の話なんだけど、超有名な原作を元にすでに何度も映画化されている、といわれても自分が始めて見る話なのでこんな見え方でいいのかなー、というのに全然自信はないがないがしかしアンナが尻軽すぎませんか? 愛に理由はない? 理由なく運命に導かれて他人を傷つけてしまう? いやまあわかるんですよ理屈としてはああそういう展開があるのは。でもなあ、あそこまで夫に冷たく当たっておいて、社交界に爪弾きにされて、そいで汽車に飛び込んじゃうわけでしょ? いやまあ、全然そういう話がありえるのはわかるんだけど、うーん、この主人公がホントにやるのかなあ、というのがあんまりしっくりきてないのです。あの美人がくしゃっとさせる笑顔さえもうそくせーなーと思っちゃうわけです。で、それはもしかしたら冒頭にこってり見せつけられたあの演出の影響かなーと思わなくもないわけです。わからんけど。