うーんこれどうなの? 味のある爺さんを4人集めてマラソン走らせようという時点でもうズルいのだけど、リーダーにガンで余命半年を与えちゃうとか、もうこんなん心打たれない方がおかしいよ! という道具立てなのに全然ジーンとこないのは何故だ。随所に散りばめられているコメディ成分がそうさせているのか? いやーでも普段コメディだからこそ真面目に走るマラソンとのギャップが泣かせる、という理屈になっておかしくないはずで、やっぱ道具立てからいうとこの10倍は感動してボロ泣きでもおかしくないはずなんだけどなー、なんなんだろうなー。言語的障壁で軽妙なやり取りのニュアンスが汲み取れなかったのがもんだいなのかなあ。それだけでもない気がするよなあ。
しかしラストあそこで倒れるのはアリなのかしら。ラストのゴールシーンってホントに本人のためなの? というのがかなり疑問。もしもアレが「ゴールすることで息子の尊敬を勝ち得る」ラストになっていれば、「ああようやく報われたのね」って感じで納得するけど、アレじゃあただ周りの人間の自己満足に見えちゃうよなあ。倒れるときにもう少し彼に救いをあげても良かったんじゃないのかしら。
ゲイの爺さんのスローモーションは、いやまあやっぱり笑っちゃうよね。笑って良いのかよくわからんけどでも面白いもんは面白いからなあ。っていうかスローモーションがズルい。