ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

フォスター卿の建築術

 

フォスター卿の建築術(字幕版)

フォスター卿の建築術(字幕版)

 

ドキュメンタリー映画としてはそんなにドラマティックではないというか、順繰り順繰りにフォスター卿の足跡を辿るみたいな側面が強いのだけれども、その足跡がまあいちいち面白いので見入ってしまう。実際に観たことがあるのは香港国際空港くらいで、確かに「うおースゴイ空港だなあ」と思って見たけど、このルーツが世界の空港を変えたとまでいわれたとは思わなかったなー。

特に印象深いのはドイツの国会議事堂で、クーポラを復活させるかどうかというところでちゃんと歴史へと立ち戻っているのが正しくドイツって国っぽいよなーと思った。国会議事堂自体が東西ドイツの歴史の象徴となってしまうわけで、そりゃまあ否応なしに過去と向き合うことを余儀なくされるよなーと。日本でそういう機能を果たす建築って果たしてあるのかしら?

しかし巨大化した建築事務所が都市設計に視線を向けるのは大変良くわかる話で、それがオイルマネーで現実味を帯びるというのが大変面白い。現在では金融危機のせいで計画が大幅に遅れてるらしいけど、それも含めて本気で行ってみたいですマスダール・シティ。