ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ジョー・ブラックをよろしく

 

 

いやーさすがにたるいでしょう。3時間もかけてやるようなないようじゃないよコレ。ラストの仕掛けはとても気が利いていたけれども、その仕掛けは他の要素と結構独立していてカタルシスが微妙。富豪の老人が異邦人を迎えることで家族を顧みる話、というちょっといい話系のフォーマットであるのはわかるんだけど、別にジョーがやってきたことで見方が変わった……という感じもしない。いやまあ間接的には彼の出現が元凶にはなっているわけだけど。とても素敵なケーキ食うエピソードとか、もうちょっと直接的に関与してもいいんじゃないでしょうか。

というか、ひとつひとつのシーンの尺が長いんだよなあ。純粋無垢なブラッド・ピットの顔ってそんなに間が持つものなのかしら。いかにもな成金趣味の部屋をボーッと見ていてもあんまり楽しくないし、あの濡れ場も長すぎてどうにも。適切に切れば余裕で2時間に収められる話ではないのだろうか。

ちょっと良かったのはジャマイカ人の人で、あそことだけ違った角度からの会話が入るという形式はとても良い。あと義理の息子の立場とかドラマとかもちょっとハッとさせられた。

にしてもなー、この邦題とジャケットはどうにかならないのだろうか……