ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ドライヴ

 

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最初のエピソード一発で参りましたって感じ。あれだけの台詞でいきなり主人公の有能さを立てちゃうんだからホントすげーよなあ。いや、主人公のキャラクターの良さがこの映画を根本から支えていると思います。

で、このままトランスポーター的なヤツをやるのかなーと思ったら一転、何事もなかったかのように彼の表の世界での生き方を描き、まあその輝きっぷりが素晴らしくてたまんないもんだから、そりゃもういやーな予感が蓄積されて蓄積されてドッカーン! というまあお手本のようなシナリオ。エンディングがヌルいと言えばヌルいけど、いやしかしあそこで死なずしかし帰らずというのは見方によっては一番ハードな解法でもあるわけか。なんか、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』とか思い出しますね。

スローモーションもきついといえばきついけど、しかしここまでしっかり作品の意図と合致してるともう何も言うことないよなあ。本当に手慣れた演出という感じ。しかしなあこれ音楽だけはなんとかならんかったのか。ヒューマンビーイングとか言われてもちょっと浮いてないですか? ピンクの文字も途中からだいぶ慣れて味があったけど、音楽だけは終始乗り切れなかったなあ。