- 作者: ジョーゼフキャンベル,ビルモイヤーズ,飛田茂雄
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/06/24
- メディア: 文庫
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一度は読まなきゃなきゃならんのだろうなあ、と思って読み始めたが終始勉強のために読んでる感じでどうにも実になった感じがしない。部分部分のエピソードは大変おもしろいものもあって、物語の根幹が人間の人生に求められる、みたいなものすごく根本的な部分には「あーなるほどそうだよなあ」と納得する。人間が生まれて死ぬってサイクルがある種の物語なのよね。
でも全体的に内容が散漫に思えてしまうのは、そもそも自分が神話の素養、というか前提知識を持っていないのが原因なんだろうなあ。対談者のふたりが前提として持っている教養に、こっちの理解が全然追っつかない。神話に繰り返し出てくるモチーフを色々持ち出されても、あまりに神話の知識が貧弱で、頭の中を素通りしてしまう感じ。あんまり良くない読み方をしてしまったなあと思う。
にしてもなあ、『スター・ウォーズ』ってやっぱりエポックメイキングだったんだなあ。確かにあの作品の語り口は謎で、冒頭で文字でダラララララっと状況説明しちゃうなんてとんでもないことをしてるのに、なんであんなにおもしろいんだろうなあ。そこには神話の力があったのかしら。