ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

最後にして最初のアイドル

 

最後にして最初のアイドル

最後にして最初のアイドル

 

いやはやなんとも見事なSFで、世界崩壊後の自衛パートで「え? 突然この人たち何しちゃってるの?」「っていうかなんでこんな自然にアイドル活動を読み替えちゃってるの?」「それホントの意味での生存競争じゃん!」と脳内でツッコミが入るんだけど、いやそのツッコミがまさに正しいツッコミであるわけで降参。アイドルの本質はアイドルであることそのもので、しかしただの女の子ではテレビに出しても間が持たないからマイクを持たせただけなのだ、みたいな話をどっかのアイドル本の冒頭で読んだ気がするけれども、まさにソレ。アイドルはアイドルであるからこそアイドルなのだという論理の循環を、インフレさせてインフレさせて宇宙規模で語っちゃった上に最後独我論みたいなところにまで落とし込んで語るんだからまーロジカルに正しすぎて参りましたって感じでございます。

この小説を描くにはたぶん一次創作にあったアイドルの強度が必要だったんだろうなあ。元ネタを良く知らないけれど、でもこの小説を読めば「オレは知らないアイドルに対しての妄執そのものがこの作品をドライブしている」って感がメチャクチャ伝わってくるし、むしろその抽象的な装置としてのアイドルの説得力がこの作品全体を支えてるんだもんなあ。