ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

NO (ノー)

 

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最初は「なんかこれまた大丈夫か見てて辛い映画ではないのか」と思ったが、見るうちにだんだん慣れてくる……というか、意図的な見づらさであることがわかって全然普通に見られる。これ、きっと当時の映像とかに合わせてこういう絵作りしてるんだよね。最初は低予算なのかと思ったけど、CMのクオリティが結構なもので、いやこういう手間のかけ方なら全然嫌いじゃないです。

映画はピノチェト政権の史実を下敷きにしているらしく、南米の独裁政権の辺りを世界史の知識総動員で振り返ったりするんだけど、いやしかしこの映画の中のプロパガンダをどう受け止めていいかとか、資本主義のコマーシャリズムがどれだけ輝かしく見えたかとか、そこら辺の感覚がイマイチわからないのが残念だよなあ。80年代のコーラのCMの需要のされ方とか全然ピンとこないもん。カウンターで上司が打つYESがどれだけ気が利いているか、とかがわからんので、どうやって見ればいいのかちょっと迷う。

しかしなんであんなにハレーションすんのか。もうこれでもかと言わんばかりのハレーションに、いやまあもちろん効果はわかるんだけど、どーもこう押しつけがましさを感じてしまった。

あ、あと子役可愛いですね。